仕事の愚痴

上司が部下に対して「もっと働け」と言うということは、働き者でない人がいるとその部署なり会社にとって損であるものと推測できる。

これは、見方を変えると、成果と報酬のバランスが悪いということである。

仮に、5の成果を出した人に対して4の報酬を与え、2の成果を出した人に対して3の報酬を与えるとする。

そうすると、5の成果を出す人が多い方が、会社にとってはプラスになる。

逆に、5の成果を出した人に対して6の報酬を与え、2の成果を出した人には1の報酬しか与えないのだとすれば、5の成果を出す人が多くても会社は得をしないので、「もっと働け」とは言わなくなるものと思われる。

言い換えれば、効率良く働く人が効率悪く働く人の分まで利益を出すことで成り立っている組織では、効率の良い人が組織にとって都合がいいから、褒められる。

つまり、効率良く働く人は損をしている。

 

成果を出す人には成果以上の報酬を与えるようにすれば、成果を出す人は自然と増える。

成果を出さない人からは逆に搾取してしまえばいい。

そうすれば、上司は部下に対して「そんなに働くな」と言うようになるだろう。

働かないでいてくれる人が多いほど、組織は得をするからだ。

本当は、そういう仕組みであるべきなのではないかなぁと最近よく思う。

 

効率よく働いていて、だからこそ定時で帰っている人に対して、「あなた余裕があるからもっと働いて」と言い、成果は出していないのにだらだら残業し続けている人に対しては、「忙しそうだね」と言うのは、どこかおかしいと思う。

効率よく働ける人に対してさらに詰め込むのは、経営側の視点からすれば利益を出すために当然の行為かもしれないが、労働者からすると気分の悪いことである。

 

追記:

社会常識がないので知らなかったが、外資系はそういう仕組みらしい。合理的でとても良いことだと思う。