長期休暇が欲しい

なぜ、日本の企業では数か月単位の長期休暇制度がないのだろうかというのをずっと不思議に思っている。誰だって休みたいだろうから、長期休暇制度ができればみんなうれしいと思うのに。自営業とか、従業員が数人単位の会社であれば無理かもしれないけれど、百人程度の会社だったら可能ではないかと思うのに。

育児休暇制度が成り立つ以上、長期休暇制度が成り立たないはずはないと思う。育児だけは休暇理由として認められ、他は駄目というのは、個人的にはおかしな話だと感じる。価値観は人それぞれのはず。

趣味をするにしても、旅行をするにしても、数か月あればいろいろなことができる。消費だって活性化するだろう。定年を越えても働くことが普通になりつつある今、社会人になってから学び直すことも重要で、そのためにも長期の休暇はあった方がいい。

人生における空白期間を嫌う人がいる。自分は大学生のとき一年留年したので、ある意味そこに空白期間がある。自分としては、他学科の授業を受けたりしていて、それは価値のある一年間だったので、無駄ではなかったと思っているが、留年を好意的に捉えてくれる人はまずいない。別に自分の失敗を肯定しようというわけではないけど、もうちょっと気楽に生きたっていいじゃないかと思う。用意された型通りに生きなくっても。

働くのにも疲れてきて、そろそろもう一度空白期間が欲しいなと思っている今日この頃である。別に、働くために生きているわけじゃないのだ。楽しく生きるために働いているはずなのに、楽しく生きるという本来の目的の方が疎かになってしまっていて悲しい。