INTPと教育環境

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)という性格検査を受けると、INTPタイプだと出た。

INTPタイプの説明は、自分に非常に合っていて、とても納得のいくものだった。

 

僕は勉強が好きな性格だと思う。

学生時代は物理を学んでいてとても楽しかったし、社会人になった今は地球科学や生物学を趣味で勉強していて、これも楽しい。

ただ、学校は大嫌いだった。

特に嫌いなのが宿題で、宿題という制度は意味不明だと今でも思っている。

 

本来、教育というものは、子供の能力を伸ばすために行うものであるべきだ。

子供のうちは、何が得意かわからないのだから、いろいろなものに挑戦する機会を与えるべきである。

しかし、宿題というのは自由な時間を奪い、挑戦する機会を奪う。

つまらないことに耐える能力を鍛えるのが教育の在り方だとは思いたくない。

 

僕は不真面目な学生で、あまり宿題をやらなかったので、よく怒られていた。

僕は勉強が嫌いだったわけではない。

むしろ勉強は好きで、自分の興味の向いた内容に関しては、誰よりも時間と労力を掛けて勉強してきた。

おかげでいつも時間が足りなかった。

好きなことを学ぶための時間を奪う宿題という存在が、嫌で嫌で堪らなかった。

 

今回、INTPの性格についての説明を読んでみて、過去の自分の不真面目を正当化してもらったようで、何となく心が軽くなった。

子供の頃に、自分がINTPタイプだということを知って、お前が悪いわけじゃないんだということを言ってもらえたら、もっと自由に生きられたのではないかという気がする。

確実に言えるのは、日本の教育はINTPタイプの人間にストレスしか与えないということだ。

そして、今この瞬間も、自分と同じINTPタイプの子供たちが、日本のつまらない教育システムの中で苦しんでいるのだと思うと、心が痛くなる。

そういう子供たちには、「学校なんて行かなくてもいいんだよ。好きなことを好きなように学んだ方が、結果として大人になってから役に立つんだから」と言ってあげたいが、そういうことを言える大人がどのくらいいるのか、怪しいものだ。

 

INTPタイプはだいたい全人口の3%くらいだというから、日本にも400万人くらいはいるわけである。

それだけ数がいながら、今の教育システムを変えることができないでいるというのは、悲しいことだが、今自分に何ができるのかを考えると、あまり打つ手を思い付かない。

少なくとも、自分に子供が生まれたら、その子には、その子に合った教育環境を提供したい。

 

ときどき、自分のクローンを育ててみたいと思うことがある。

自分であれば、自分と同じタイプの考え方の人間の考えることがおおよそわかる。

自分と同じタイプの人間がどういう環境を必要としているのかもわかるはずだ。

そういう最適な環境を与えたとき、自分と同じ素質を持った人間がどんなふうに成長するのか、観察してみたいものだと思うことがある。

もちろん、現実にそんなことをするつもりはないが、空想する分には割と楽しいテーマだと思う。

 

今は、自分と似たINTPタイプの友人が欲しいなと思っている。